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クロはわるい子?
これは、2016年1月に出会ったラブラドールレトリバーの
クロとのお話です。
閑静な住宅街の一角にひっそりと暮らしていたクロ。
高台にあるクロのお家はどこからも死角になっていて
人目に触れることはありませんでした。
でも、クロはよっぽど幸運だったのか私の友人が偶然クロをみつけました。
庭先に動く黒い影を見つけた友人は、迷わず庭に続く階段を上って見に行きました。
そして、そこにいたのは酷く汚れた黒い大きなラブラドールでした。
元飼い主さんから話を聞けば、風よけも日よけも無い鉄の檻のなかで
クロは8年間生活していました。
それからクロのお世話と、飼い主さんへの説得をはじめましたが
すでに8歳のうえ、予防接種もしていなかったクロは
フィラリアにかかっていました。
条件は良く無いけど、必ず里親さんが見つかると信じ
保護する事にしました。
大型犬でしつけもされていない、尚且つ病気だった事を含め
色々な意味で大変でしたが
結果的にクロは優しい里親さんに出会い
2018年9月に虹の橋を渡りました。
私が一番かなしくて辛かったのはクロが飼育放棄されていた事ではありません。
それよりも、8年間誰もクロが存在しないかのように暮らしていた事です。
私はクロの存在を知った時、一番最初にしたのは行政への報告でした。
私達の住む町で、こんな事が起きているにもかかわらず
行政が知らなかった事が本当に悲しかったです。
もっと早く近隣の方が気づいて知らせていたら、クロは病気になる事もなく
もっと長生き出来ていたのではないかと考えてしまいます。
私達が暮らす大好きな町に悲しい思いをしている動物が一匹でも減り
人も動物も平和に生きていける町づくりが
私達りぐこうべ兵庫の願いです。
当時のブログ記事